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溢れ出る旋律


マジカルオイルやリーディングブレスを作る時、頭の中に曲が流れ出して止まらなくなることがある。

実はここだけのヒミツだが、ワタシはなんと、雑念大王なのだ。

雑念リンピックとかあったらもー、ぶっちぎりで金。イケル。
連覇とか超余裕。なんなら金とおりこして、プラチナメダル。
今なら特製記念プラチナ風メダルとか応募者全員プレゼント。
今月号と来月号に憑く応募券2枚と800万円小切手をセットにしてどしどし献金してくれよな!
そんな隠された素晴らしき才能を持つワタシであるからして、意識はそりゃもうつねにアラブっておられる。
24時間年中無給、夢の中でもみなし残業でどったんばったん大騒ぎだ。

プライベートや仕事ならそれでも良いが、…ん?なにか気になることが?
あ、なんでもない?うん、じゃあ続けるね、仕事ならそれで問題ないが、…ん?なに?問題ないよ?ないよね?

マジカルオイルやリーディングブレスはね、そうもいかないと思うのだよ。
厳かに禊ぎをし、静謐に包まれ、神聖になんかそれっぽい雰囲気でそれっぽいパフォーマンスをしゲフンゲフン。

以前は必死に、雑念ダメ、絶対。なんて頑張ってた。
心を無に。無に。無に無にむにむにむふむふもふもふ…なんて抗っていたのだ。
ワタシの中のアシタカを30人ぐらい動員して
「静まれ、静まりたまえ! さぞかし名のある潜在意識と見受けたが、なにゆえそのように荒ぶるのか!」

って、なだめてみたりもした。

そんな無駄な努力を、何度もした。

最近は流れるに任せてる。

毎回何かを作るたび、思いもしなかった様々な曲がアタマの中にあふれ出し、ループする。
特定の旋律が、歌詞が、音の響きが、ワタシの意思とは関係なく、ワタシの思考の一部を占拠する。

それでいいのだと、気づいた。

なぜならそれらは、儀式でのチャントだからだ。
祝詞のようなものだからだ。
歌は、踊りは、古来から行われてきた神聖な祈りだ。
神々に祈り、人々に示し、自身に誓う、願いを込めたエネルギーだ。
何かを作る時流れ出す、一見雑念のようなそれらも含めての儀式。
あれらも、レシピのうちなんだ。

先日オイルを作ったときは、あるバンドの曲のコーラス部分が流れてた。
綺麗な男声合唱で、ずっとハレルヤが流れてた。
依頼主さんは、一生懸命で、素直で、失意のさなかにあった時でさえ、とても美しい目で世界を見ていた。
きっといつか、その手で、両足で、己の幸せをつかみ取るだろうという予感がした。

流れる曲は、チャントであり、その時のテーマであり、応援歌だったりするんだ。


いやー。つってもさー。
これがねー?ビジュアルで示せるものだったら良かったんだけどね−?

なんか芳しき花の香りとか出て来てさ、謎のきらきらしい女神さまとか、ファンタジー溢れる幻想種族とかが出て来てさ?
きらきらしい虹色の祝福とかコインとかが降り注いだりしてさ?

「あなたのこれを選んでいるとき、こんな見てくれのおねーちゃ…麗しいなんちゃらが現れて、こんなことをしていましたよ♪」

とか伝えたら、依頼者さんも嬉しいと思うんだよね。
祝福されてる気になるものね。
なによりワタシの話のネタになるよね。あ、いかん、本音が。
まあ正直なところ、そんな花畑な光景とやりとり、ワタシが耐えられる気がしないけども。

ビジュアルというのは、ある程度の共通認識を持てるゆえ、伝えやすさってあると思うんだ。

けどさ、歌詞はともかく曲はそうはいかない。
音源があるか、口頭で再現して渡せなければ、伝わらないのだ。
音楽を言葉やイメージだけで伝えるには、人間は互いの意識が隔たりすぎているのだ。

誰にどんな曲が流れるのか、その時になってみなければ、ワタシにもわからない。
特にメッセージを伝えるような指示や内容でもないかぎり、ご本人に伝えることもない。
舞台裏のできごと。


あなたに流れたのは、アンパンマンのマーチでしたよ。水戸黄門のテーマでしたよ。
とかなら、わかりやすいのだけどね。
「勇気凛々かな、今のワタシには愛と勇気が友だちなのかな!」
「人生楽ありゃ苦もあるよね。くじけりゃ誰かが先に行くよね。泣くのがいやなら歩かなきゃね!」
って受け取れるものね。

これがさ。
「あ、あの…流れた曲は、ぎ、銀座の恋の物語で…」
「30年くらい前に発売されたゲームの、3つめの大陸の沼地にハマッタ曲で…」
とか言われても、どうすりゃいいのじゃない?

自分の興味の欠片もない、意味もわからない、好きでもないジャンルの曲とか言われたら、
「はあ。そうですか。え、で?」
みたいな、絶対寒い空気が流れるじゃんか!

そりゃあね。
本場のちゃんとした魔女さんたちが歌ってるようなチャント、いくらでもある。
秘技といわれる部分は隠されてるだろうけど、場を作るような基本的なものなら、現代は本もCDも手に入れられる。
それを暗記して、唱えることもできなくない。

ワタシは必要ならハレルヤを歌えるだろうし、コーランだって唱えられるだろう。
けれど、それは結局、ワタシにとって借り物の言葉で、借り物の儀式なんだよね。

たぶん形ばかりを真似るのがイヤなのだ。
ワタシがそれを、良しとしていない頑固さんなのだ。

だからワタシが何かを作るとき、アタマの中にはワタシの知ってる曲となって流れるのだろう。
旋律に乗った和歌だったり、経文だったり、クラシックだったり、ポップスだったり、アニメの主題歌だったり、ゲームの音楽だったり、何かのCMだったり、演歌だったり。
音色や歌詞が、祝福を込めるのだ。

格好つかないなーなんて思うけれど。

他の誰かのものではない、
ワタシを通して作る、ワタシの儀式なのだからね。
仕方ないね。

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Posted by  tsgmi on 28.2018 shop関連   0 comments

プロフィール

 tsgmi

Author: tsgmi
はぐれ魔女。
あるいは、矛盾の錬金術師。
本業は編集デザイン。
たまに、ないると名乗ります。

ときにカード鑑定してみたり、天然石やハーブをつかって妖しげな術をしてみたり。
たいていワタシのほうが右往左往しています。何か手助けが必要な際は、遠慮無くお声がけを。

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